先輩しかもう見えないんだよ…
恵のバカ…
一人で話しかけれるんじゃんι
あたしは教室から恵たちを見ていた。
鈴木先輩が女の子と話してる…
友達なのに
ヤキモチみたいな感情の波が胸に押し寄せてくる
「矢萩、鈴木先輩ってどんな人?」
いまだ深々と頭を下げてる矢萩がやっと頭をあげた
「…鈴木はいいやつだよ」
教卓に立った矢萩は話し出した。
「俺、3年の授業もしててな、よくアイツも知ってるわ。
鈴木は誰に対しても優しいし、優秀や、
受験だってどこえでもいけるやろ。
アイツすごいんやで?
西浦やら佐藤やらが男子の胸ぐら掴んだりして遊んでたんや
したら鈴木が出てきて「ヤメロや」って言うたら全員やめてんて
めちゃすごいやろ」