先輩しかもう見えないんだよ…



「西浦先輩――!!そっち行きますね」




「おぅ!」




そっち行きますねって!?




「ちょっ恵?!」




恵は勢いよくぐいぐいあたしを引っ張っていく




「どこいくの!?」




「鈴木先輩のとこ♪」




なんで―――――?!




恵に引っ張られ、廊下を抜けて階段を飛び、グランドを駆け出した




不思議と足取りは軽かった。




「はやっ!!おはよー二人とも」




西浦がにこっと笑って、鈴木も軽く頭を下げた。




「これ中原花火!!」




こ、これって…
恵が言って、西浦も鈴木先輩もあたしのこと見てるよ!!




キャ―――――――!!!




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