腹黒王子の取扱説明書
「お前……まだ言うか」
須崎が悔しそうに歯ぎしりする。
「相手の弱点は有効に利用しないとね」
俺は悪魔のように勝ち誇った笑みを浮かべる。
「くそっ、そのうちパワハラで訴えてやるからな?」
「そんな事より、銀座のクラブって何時から始まる?」
「何だよ、急に。たいてい8時くらいからじゃねえか。話、すり替えるなよ」
「今日の会食、8時前に終らせるよ」
「は?何でだ?」
須崎が首を傾げる。
「銀座のクラブに行く」
たぶん、麗奈が出勤しているはずだ。
父親とは疎遠だったらしいし、父親の病院には行かないだろう。
彼女がホステスのバイトをして他の男と一緒にいるのを見たくない。
他の男が彼女に触れるのを見たくもない。
今日で辞めさせてやる。
須崎が悔しそうに歯ぎしりする。
「相手の弱点は有効に利用しないとね」
俺は悪魔のように勝ち誇った笑みを浮かべる。
「くそっ、そのうちパワハラで訴えてやるからな?」
「そんな事より、銀座のクラブって何時から始まる?」
「何だよ、急に。たいてい8時くらいからじゃねえか。話、すり替えるなよ」
「今日の会食、8時前に終らせるよ」
「は?何でだ?」
須崎が首を傾げる。
「銀座のクラブに行く」
たぶん、麗奈が出勤しているはずだ。
父親とは疎遠だったらしいし、父親の病院には行かないだろう。
彼女がホステスのバイトをして他の男と一緒にいるのを見たくない。
他の男が彼女に触れるのを見たくもない。
今日で辞めさせてやる。