腹黒王子の取扱説明書
11、忘れられない涙 ー 俊side
「それで、昨夜は紳士的に彼女の家まで送り届けたってか?」
須崎が俺に向かってニヤニヤする。
うざい奴。
出社して早々自分のオフィスでこいつのこんな顔を見るとイライラしてくる。
そもそも須崎がわざと接待を引き延ばすようなふざけた真似をしなければ、麗奈があの中年男に触られる事はなかったかもしれない。
そう思うと、須崎を恨まずにはいられない。
俺は須崎をキッと睨み付けた。
須崎のせいで俺が昨夜店に着いたのは八時三十分過ぎだった。
店に足を踏み入れ彼女が中年男に迫られてるのを見た時、沸々と怒りが込み上げてきた。
俺が先に見つけた獲物に手を出す奴は許せない。
そんな感情が俺を支配していた。
自分でコントロール出来ない感情に翻弄されつつも、俺は努めて平静を装い他のホステスが声をかけてくるのを無視してママに声をかけた。
須崎が俺に向かってニヤニヤする。
うざい奴。
出社して早々自分のオフィスでこいつのこんな顔を見るとイライラしてくる。
そもそも須崎がわざと接待を引き延ばすようなふざけた真似をしなければ、麗奈があの中年男に触られる事はなかったかもしれない。
そう思うと、須崎を恨まずにはいられない。
俺は須崎をキッと睨み付けた。
須崎のせいで俺が昨夜店に着いたのは八時三十分過ぎだった。
店に足を踏み入れ彼女が中年男に迫られてるのを見た時、沸々と怒りが込み上げてきた。
俺が先に見つけた獲物に手を出す奴は許せない。
そんな感情が俺を支配していた。
自分でコントロール出来ない感情に翻弄されつつも、俺は努めて平静を装い他のホステスが声をかけてくるのを無視してママに声をかけた。