腹黒王子の取扱説明書
2、私の夜のバイト ー 麗奈side
「ナナちゃん、指名入りましたよ」
黒服のお兄さんが私に声をかける。
私は社食で専務達に会った後、淡々と業務をこなして仕事を終わらせた。
会社のある丸の内からこの銀座のお店まで私はいつも電車で通っている。
私の夜のバイトと言うのは、ホステスだ。
今日は淡いピンクのドレスを着ているけど、他の女の子と比べたら露出は控えめ。
ナナは、私の源氏名。
五年前に死んだ母の名前が奈々子で、母の名前をちょっと借りた。
父が倒れてから、私は母方の叔母が経営するこの店で時々働くようになった。本当はこんな仕事したくはなかった。
父は今千葉県にある介護施設に入っている。
父の身体は右半身が麻痺していて、寝たきり状態。喋ることも、口から物を食べることも出来なくて食事は胃ろうだ。
黒服のお兄さんが私に声をかける。
私は社食で専務達に会った後、淡々と業務をこなして仕事を終わらせた。
会社のある丸の内からこの銀座のお店まで私はいつも電車で通っている。
私の夜のバイトと言うのは、ホステスだ。
今日は淡いピンクのドレスを着ているけど、他の女の子と比べたら露出は控えめ。
ナナは、私の源氏名。
五年前に死んだ母の名前が奈々子で、母の名前をちょっと借りた。
父が倒れてから、私は母方の叔母が経営するこの店で時々働くようになった。本当はこんな仕事したくはなかった。
父は今千葉県にある介護施設に入っている。
父の身体は右半身が麻痺していて、寝たきり状態。喋ることも、口から物を食べることも出来なくて食事は胃ろうだ。