腹黒王子の取扱説明書
「だから、隙があるんだよ」
「もういきなり何するんですか!」
「お仕置き。逃げなかったし、麗奈も楽しんだでしょう?」
俊が悪戯っぽく笑って、私の唇を親指の腹で撫でる。
「お仕置きしたいのは私の方です。社長にも勝手なこと言ってどう責任とるつもりなんですか!」
私が俊に噛みつくと、彼は口角を上げた。
「麗奈の孫くらいまでは責任とるつもりだけど。信用しないなら明日にでも婚姻届にサインしようか?海里も喜んで祝福してくれるよ」
「もう、何でそうなるの!」
私はここが会社という事も忘れ大声で叫ぶ。
そんな私を見て俊が楽しそうに笑った。
この腹黒王子、どこまで本気なの?
どう頑張っても彼には勝てないような気がする。
でも、素直に負けを認めるのは悔しい。
「私はあなたなんか嫌いだし、結婚もしませんよ」
私は俊のネクタイを掴んで彼と目を合わせて宣言する。
ああ、大きな声出したらますます頭痛が酷くなってきた。
私が顔をしかめると、俊が心配そうに私の顔を覗き込む。
「もういきなり何するんですか!」
「お仕置き。逃げなかったし、麗奈も楽しんだでしょう?」
俊が悪戯っぽく笑って、私の唇を親指の腹で撫でる。
「お仕置きしたいのは私の方です。社長にも勝手なこと言ってどう責任とるつもりなんですか!」
私が俊に噛みつくと、彼は口角を上げた。
「麗奈の孫くらいまでは責任とるつもりだけど。信用しないなら明日にでも婚姻届にサインしようか?海里も喜んで祝福してくれるよ」
「もう、何でそうなるの!」
私はここが会社という事も忘れ大声で叫ぶ。
そんな私を見て俊が楽しそうに笑った。
この腹黒王子、どこまで本気なの?
どう頑張っても彼には勝てないような気がする。
でも、素直に負けを認めるのは悔しい。
「私はあなたなんか嫌いだし、結婚もしませんよ」
私は俊のネクタイを掴んで彼と目を合わせて宣言する。
ああ、大きな声出したらますます頭痛が酷くなってきた。
私が顔をしかめると、俊が心配そうに私の顔を覗き込む。