腹黒王子の取扱説明書
18、不安の種 ー 俊side
「何思い出し笑いしてるんですか?」
麗奈が紅茶を俺のデスクの上に置くと、訝しげな視線を向ける。
「俺の家に麗奈の私物が増えたなあって思って」
「それ……文句ですか?昨日だって杏子の家に泊めてもらうはずだったのに、頼みもしないのに自分の家に拉致したの誰ですか?」
麗奈が口を尖らせ、俺をキッと睨み付ける。
文句じゃないんだけどね。
逆に、麗奈専用のマグカップとか、ピンクの歯ブラシとか洗面所の化粧品を見てちょっと嬉しい自分がいる。
モデルルームのように人の存在を感じさせない家だったのに、今は温かみを感じる。
今まで帰って寝るだけだった家が、楽しくてリラックス出来る場所になった。
俺は苦笑しながら、麗奈の入れた紅茶を口に運ぶ。
アールグレーの紅茶はいい香りがした。
朝食ではコーヒーを飲んだし、こういう配慮は有り難い。
麗奈が紅茶を俺のデスクの上に置くと、訝しげな視線を向ける。
「俺の家に麗奈の私物が増えたなあって思って」
「それ……文句ですか?昨日だって杏子の家に泊めてもらうはずだったのに、頼みもしないのに自分の家に拉致したの誰ですか?」
麗奈が口を尖らせ、俺をキッと睨み付ける。
文句じゃないんだけどね。
逆に、麗奈専用のマグカップとか、ピンクの歯ブラシとか洗面所の化粧品を見てちょっと嬉しい自分がいる。
モデルルームのように人の存在を感じさせない家だったのに、今は温かみを感じる。
今まで帰って寝るだけだった家が、楽しくてリラックス出来る場所になった。
俺は苦笑しながら、麗奈の入れた紅茶を口に運ぶ。
アールグレーの紅茶はいい香りがした。
朝食ではコーヒーを飲んだし、こういう配慮は有り難い。