腹黒王子の取扱説明書
19、会いたい ー 麗奈side
「何かあったら必ずメールじゃなくて電話して。いや……何かなくても必ず電話する事」
マンションのエントランスで、俊が心配そうに私の顔を見る。
ジュピターの開発部長が私に気づいた時はヒヤッとしたけど、俊が機転をきかせて婚約者だと紹介してすぐに引き下がって帰ったし、もう心配はないと思う。
婚約者ってのは不本意だったけど、あの場合仕方ないよね。
「時差もあるのに電話なんてかけませんよ。大丈夫です。そんな頻繁にうちの会社に来ないですよ、あの部長」
「甘いよ、麗奈。海里、世話かけるけど、頼むよ」
俊がやれやれといった表情で頭を振ると、私の近くにいた海里に目を向けた。
昨日の夜は、海里と一緒に俊のマンションに泊まった。
俊がいろいろ海里に事情を説明したらしい。
俊と海里は男同士の話とか言って、二人で楽しそうに俊の部屋にこもった。
私はと言うと、リビングでテレビを見てたらいつの間にか眠ってしまったみたいで、気づいたら客室のベッドで寝かされていた。
マンションのエントランスで、俊が心配そうに私の顔を見る。
ジュピターの開発部長が私に気づいた時はヒヤッとしたけど、俊が機転をきかせて婚約者だと紹介してすぐに引き下がって帰ったし、もう心配はないと思う。
婚約者ってのは不本意だったけど、あの場合仕方ないよね。
「時差もあるのに電話なんてかけませんよ。大丈夫です。そんな頻繁にうちの会社に来ないですよ、あの部長」
「甘いよ、麗奈。海里、世話かけるけど、頼むよ」
俊がやれやれといった表情で頭を振ると、私の近くにいた海里に目を向けた。
昨日の夜は、海里と一緒に俊のマンションに泊まった。
俊がいろいろ海里に事情を説明したらしい。
俊と海里は男同士の話とか言って、二人で楽しそうに俊の部屋にこもった。
私はと言うと、リビングでテレビを見てたらいつの間にか眠ってしまったみたいで、気づいたら客室のベッドで寝かされていた。