腹黒王子の取扱説明書
でも、専務はそんな私の胸の内がわかるのか、黒い笑みを浮かべた。
「僕がタクシーで家まで送るよ。それに、今度はリシャールを追加で頼もうかな。ママも異論はないでしょう?」
異議あり!
私が住んでるのは会社の寮だし、送ってもらうわけにはいかない。
「もちろん」
叔母さんが口角を上げる。
裏切り者!
リシャール一本で私を売ったわね。
私は叔母さんをキッと睨み付ける。だが、叔母は悔しいくらいそ知らぬ顔をしている。
私が黙りを決め込むと、叔母さんがソファーから立ち上がって嬉々とした顔で内線をかけた。
そりゃあ、一本百万もするお酒頼まれたらオーナーとしては嬉しいわよね。
黒服のお兄さんが今度はリシャールのボトルを持ってくるが、私はボトルを憎らしげに睨んだまま触れもせず、仕事を放棄した。
「僕がタクシーで家まで送るよ。それに、今度はリシャールを追加で頼もうかな。ママも異論はないでしょう?」
異議あり!
私が住んでるのは会社の寮だし、送ってもらうわけにはいかない。
「もちろん」
叔母さんが口角を上げる。
裏切り者!
リシャール一本で私を売ったわね。
私は叔母さんをキッと睨み付ける。だが、叔母は悔しいくらいそ知らぬ顔をしている。
私が黙りを決め込むと、叔母さんがソファーから立ち上がって嬉々とした顔で内線をかけた。
そりゃあ、一本百万もするお酒頼まれたらオーナーとしては嬉しいわよね。
黒服のお兄さんが今度はリシャールのボトルを持ってくるが、私はボトルを憎らしげに睨んだまま触れもせず、仕事を放棄した。