腹黒王子の取扱説明書
22、彼女の告白に ー 俊side
今日の午後、日本に帰国してすぐに会社に戻った俺は杏子から連絡があるまでずっと亮と一緒に医務室にいた。
医務室は隠れるには最適な場所だ。
医務室の周辺は静かだし、俺のオフィスからもちょっと離れていて人気が少ない。
「お前も変わったな。惚れた女が心配で予定早めて出張から戻るなんて」
亮がマグカップに入れたコーヒーを飲みながらしみじみと呟く。
確かに変わったと思う。
麗奈に会う前はいつも仕事優先だった俺。
でも、今は違う。
仕事よりも、自分よりも大事なものが出来た。
確実に自分が変わったのは、麗奈の父親が危篤の時だ。
自分が慈しんで大事に麗奈を守らなければって思った。
自分以外の人間を俺が心配するなんて昔はありえなかった。
だが、改めて亮に言われると、ちょっとムカつく。
医務室は隠れるには最適な場所だ。
医務室の周辺は静かだし、俺のオフィスからもちょっと離れていて人気が少ない。
「お前も変わったな。惚れた女が心配で予定早めて出張から戻るなんて」
亮がマグカップに入れたコーヒーを飲みながらしみじみと呟く。
確かに変わったと思う。
麗奈に会う前はいつも仕事優先だった俺。
でも、今は違う。
仕事よりも、自分よりも大事なものが出来た。
確実に自分が変わったのは、麗奈の父親が危篤の時だ。
自分が慈しんで大事に麗奈を守らなければって思った。
自分以外の人間を俺が心配するなんて昔はありえなかった。
だが、改めて亮に言われると、ちょっとムカつく。