腹黒王子の取扱説明書
7、誤解 ー 俊side
珍しく定時の十七時に仕事を終わらせ須崎と共に医務室に入ると、中山麗奈はまだベッドで寝ていた。
「その後、具合は?」
「あまり変わりないな。まだ熱があるし薬は出しとくが、今日は解熱剤は使わない方がいいだろう。汗をかけば明朝には熱が下がるかもしれない。食欲はないかもしれないが、水分補給だけはさせろよ」
亮が俺に薬を手渡す。
「わかった」
俺は軽く頷いて、横にいた須崎に薬を手渡した。
「え?何で俺が?」
須崎が薬を受け取りながら目を丸くする。
「お前、荷物持ちね」
俺は須崎の方に目をやると、有無を言わせぬよう口角を上げ悪魔のように微笑んだ。
逆らうとどうなるか知ってるこいつは俺に渋々従う。
「…ヘイヘイ。仰せの通りに」
「その後、具合は?」
「あまり変わりないな。まだ熱があるし薬は出しとくが、今日は解熱剤は使わない方がいいだろう。汗をかけば明朝には熱が下がるかもしれない。食欲はないかもしれないが、水分補給だけはさせろよ」
亮が俺に薬を手渡す。
「わかった」
俺は軽く頷いて、横にいた須崎に薬を手渡した。
「え?何で俺が?」
須崎が薬を受け取りながら目を丸くする。
「お前、荷物持ちね」
俺は須崎の方に目をやると、有無を言わせぬよう口角を上げ悪魔のように微笑んだ。
逆らうとどうなるか知ってるこいつは俺に渋々従う。
「…ヘイヘイ。仰せの通りに」