また、君を笑わせよう
それが本当なら俺の周りは血だらけのはずだ。なのに全くない。



刺された箇所を見ると、傷一つなかった。



「なんでだろう。もしかして夢とか。でもちゃんと痛さは感じたのに。」



それにおかしいのは身体だけじゃない。



今いる場所だ。



コンクリートの上に倒れたのに、草の上にいる。



周りは木で囲まれていて、まるで森だ。



普通の人だったらこの時点でもうパニックになってしまうだろう。
< 12 / 130 >

この作品をシェア

pagetop