また、君を笑わせよう
幻かどうか確かめるため、もう一度だけ覗いてみた。



すると、若い青年の背後で男が刀を振り上げていた。



青年は戦うのに夢中で、気づいていない。



男が刀を振り落とすと同時に俺の身体は勝手に動いていた。



鞄を投げ捨て、駆け出した。



とっさに青年を抱き抱え、後ろに飛び退いた。
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