また、君を笑わせよう
「じゃあな、もう危ないことすんなよ。」



手が離れ、そいつは森に向かって歩き出した。



「おい待て!まだ聞きたいことが!」



ビューッッ



一際強い風が吹き、気づいたときには何処にも姿がなかった。



「平助!」



呆然としていたら、一君と総司が戻ってきた。



「一君、総司。」



「どうした?」



「どうしたの?」



「…ううん、やっぱなんでもない。」



また、会えるよな。



俺の頭の中では、いつまでたってもあいつの笑顔が焼き付いて離れなかった。



でもあんな形で再開するとは、思ってもいなかったーー



平助side.end
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