また、君を笑わせよう
店主のことなど忘れて、今度は俺に刀を向ける。



(やれやれ、お前が何様だっつうの。大の大人が聞いて呆れる。)



「あなたはそれでも立派なお侍様ですか?罪もない人たちに刀を向けるなど言語道断です。」



すると周りからも男を非難する声がしてきた。



「私はここで立ち話をしている暇はないので、帰らせていただきます。」



男に目もくれず歩き出した。



「この野郎!無駄口を叩けぬようにー」



「無駄口を叩けぬように、どうするんだ?」
< 67 / 130 >

この作品をシェア

pagetop