モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
俺が幸せにするんで
テスト1週間前。
中学のテストよりも高校のテストはプレッシャーがかからない。
習うことも抜群に難しくなるわけじゃないから、ほとんどが応用。
あたしの高校がそうなだけかもしれないけどね。
テスト期間は1週間でテスト実施日は4日間。
テスト実施日の前日は部活もなく4時間なので午前中に学校が終わった。
帰りにいつもの6人で近くのファミレスに寄りテスト勉強会という名の女子会が始まった。
テストの日も2時間で終わってしまうので、友達と帰りに飲食店に寄ってお昼を食べておしゃべりしてを繰り返した。
そんなこんなでテスト期間は終わった。
「ねえ、桃」
「うん。聞きたいことは分かってる」
「あたし、2教科」
「勝った!あたし1教科!」
「うっそー!?桃には負けたくなかった……」
赤点の数で競う低レベルな争い。
日菜子の「そもそも赤点ある時点で負けてるからね」の冷たい一言でその話はすぐに終わった。