モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
英二の親は共働きで基本的に家にはほとんどいないから溜まり場としては最適で、1年の頃から世話になってる。
英二の部屋は、セミダブルのベッドに小型の冷蔵庫、42インチのテレビに真ん中に黒のテーブルがあっても、10人は入れるくらいの広さがある。
まあ、いわゆるお坊っちゃん。
見た目はそんな感じしねぇけど。
「あ、そういえば、今日桃ちゃん見た」
「あぁ、男2人といただろ」
「なに、お前も見たの?!あれ元希と告白事件の時の太陽ってやつだろ?」
「見たっていうか話した。太陽ってやつが桃のこと好きらしいよ?」
「え?は?え?」
ベッドに座る英二は驚いた顔をした。
「付き合ってんの?!」
「付き合ってるわけじゃねぇけど、桃も知ってるみたいだから時間の問題じゃねぇの」
「まっっじかよー……ショックショックショック!結構ガチな感じで可愛いと思ってたんだけどなあ……」
「残念だったな」
「うん。つーかさ、気になってたんだけど、お前こそショックなんじゃねぇの?」
タバコの煙を吐き出しながら疑い深い目で俺を見てくる英二。