モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
聞いちゃいけない。
聞きたくない。
小さかった俺もさすがにそう思った。
けど、心の奥にある好奇心が余計な世話をして俺の背中を押した。
リビングのドアを開けた俺の目に飛び込んできたのは………重なる大人2人の姿。
俺を見た母親は慌てることもなく、どちらかというと母親の上に乗っかっている男の方が慌てていて、すぐに母親から離れた。
「おはよう、ジュース飲む?」
浮気現場を息子に見られたっていうのに母親はいたって冷静で、出た言葉はたったそれだけだった。
なんとなくその場にいちゃダメなような感じがした俺は母親を無視し、リビングから出ていった。
吐き気がした。