モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「あ、のさ、」


「うん?」




太陽くんはその場でしゃがみ、せっかく綺麗にセットされてた髪の毛をぐしゃぐしゃと手でかいたあとに……あたしを下から真っ直ぐ見つめてきた。



あたしも見つめ返すと、太陽くんはゆっくりと立ち上がって、距離を縮めてきた。



夏の暑さなのか、気持ちの熱さなのか分からないけど、なんだか頭がボーッとする。



目の前に映る太陽くんの動きが全てスローモーションに見えて、あたしはただ見ていることしかできずにいた。



気が付けば………すぐ目の前には太陽くんの顔があって、



今日何度目かの手首を掴まれ、スッと引き寄せられた。



自然と足は前へと進み太陽くんに近付くと………あたしは、太陽くんとキスをしていた。



その瞬間、何故か足の力がいきなりなくなり、その場にしゃがみ込んでしまった。



え?え?



今……何が、起こったの?



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