モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「どんなに最低でも、好きになっちゃったからどうにもできないの。近くにいたらドキドキするし、触れられたいって思っちゃう……」
「……」
「バカだよね、叶わない恋を真剣にしてるんだもん」
自分でも止められなかった。
心の中で冷静なもう1人の自分が「何話してるの?!」と恥ずかしがってたけど、止めることはしなかった。
「ひーくんが好きだよ」
「……」
「でも、ひーくんはそうじゃないっ、だからこうやって何気なくされる質問にあたしはすごく傷つくの……っ」
「……」
「泣いてるのはひーくんのせいだよっ?いつも出る涙はひーくんを想ってだよっ。そのくらい、あ、たしはっ、好きってこと、なんだよっ……」
話してるうちに涙がどんどん出てきて、視界はぼやけ、泣きすぎて上手く話せなくなってきた。
息もまともにできなくて思わず起き上がる。
手で目を隠しているけど、絶対ブサイクになってる……涙が出過ぎていて首にまで涙が流れ落ちているのを感じる。