モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
王子様たちの戦い
葉月たちに説明してそのあといろいろ話して30分くらいが過ぎた頃、廊下からも声が聞こえなくなりほとんどの生徒が下校したようで………
突然、教室の後ろのドアがガラッと大きく音をたてて開いたときにはあたし含め6人全員でびっくりした。
「ごめん!驚かせるつもりはなかったんだけど……」
ドアを開けたのはここでまさかの太陽くんで……申し訳なさそうに入り口から動かずにその場でこっちを見ていた。
タイミングが良いのか悪いのか……。
でも、良いタイミングで来てくれたんだと思う。
だって、あたしの気持ちはもう決まってる。
それなのに夏休み中は告白の返事をせずに期待を持たせるなんて、そんなひどいことあたしにはできない。
短い間だったけど、太陽くんは確かにあたしだけを見てくれてて、とてもとても優しく大切にしてくれた。
そんな素敵な人を断ろうとしているあたしもかなり最低なのかもしれないけど、これより更に最低な女にはなりたくない。