モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
〜注意報③〜

前途多難でございます





翌日の夏休み初日は、なんともハレンチな夢で目覚めることになった。



前日に色んなことがありすぎてあたしの頭の中はお花畑になっていたのか、ひーくんとの濃厚なキスの途中であたしは目覚めた。



ただでさえひーくんのことで頭がいっぱいなのに、付き合い出した瞬間から夢までひーくんに占領されてしまう始末。



………まだ始まったばかりなのに、あたしの体力やらいろいろはもつのだろうか。



さっそく葉月たちには、ひーくんと付き合ったことを一斉にメールで知らせ、すぐに何人からは返事があって、質問攻めにあい、その日1日はずっと報告する日になった。




昨日は何が何だか分からない状態でいたから、今こうして落ち着いてやっとひーくんと付き合ったことを実感できる。



中学時代の3年間は離れていたから好きとまではいかなかったけど、それまでと再会してからはずっとひーくんのことが好きだった。



ひーくんがあたしに対して言ってくれたように、あたしにとってもひーくんは特別だった。



チャラくて意地悪で俺様で何を考えてるのか分からない人だけど、気が付けばひーくんから離れられない自分がいた。




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