モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
ひーくんは相当変わってると思う。
同じような人を探そうと思ってもきっと見つからないと思う。
でもそんなひーくんに惹かれたあたしも、相当変わってるんだと思う。
変わり者で全然いい。
ひーくんを独り占めできるなら、それだけでいい。
だって、誰かと付き合ったり1人の女の子に縛られたりすることが嫌なはずのひーくんが………あたしだけの、彼氏になったんだもん。
それだけで凄いことだと思うんだよね?!
「明日、暇だよな?」
「最初の一言がそれ?」
夜の8時ごろ、ひーくんからの電話にベットでゴロゴロしていたあたしは飛び起きた。
それなのに、付き合って最初の電話の一言目がまさかの「明日、暇だよな?」。
「どんな最初の一言を望んでたんだよ」
「そう言われると難しいけど……でも、もっと恋人らしい何かあるじゃん!」
「恋人らしい何かってなんだよ。「こんばんはハニー、今日も大好きだよ」とかか?」
「違うっ、それ完全にふざけてるじゃん」
「めんどくせぇ、甘い言葉なら後でいくらでも言ってやるからとりあえず明日は暇なのか暇じゃねぇのか教えろ」