モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
少し離れて2人を見ていたあたしをひーくんは腕を引っ張って引き寄せた。
まさかついこの間まで遊んでた女の子にあたしを彼女として紹介してくれるとは思ってなかったから………、
ひーくんの腕の中に収まったあたしは顔がニヤけるのを抑えるのに必死だった。
「納得いかない。だって何でいきなり付き合ったの?別に今までみたいにエッチするだけの関係のが絶対楽だよ」
でもそのニヤけはすぐに治まった。
この悠里って人………かなりしぶとい。
「確かに今までは楽だったよ。ヤりてぇ時にヤれて束縛されることもすることもなかったからなー」
「でしょ?だったら今まで通りの関係でよくない?わざわざこの子のためにあたしたちが関係切る必要なんてないよ」
「でもさ、今までの女の子とはヤれれば良かったんだよ。それ以外の時間は一緒に過ごそうと思ったことなかったし過ごさなかった。もちろん悠里も」
「じゃあ……、その子とは、それ以外の時間を一緒に過ごしたいって思ったってこと?」
「そういうこと」
悠里って人の顔を見ることは出来ず、ただ地面を見てこの苦痛の時間を耐えるしかなかった。