モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




さっきまでの不安は一瞬でどこかへ飛んでいき、それからあたしは幸せオーラ全開で街中を歩いていた。



自然と顔はニヤけて、繋いでる手を前後に揺らして歩くときは心なしか軽くスキップしてしまう。



初めて好きになった人と手を繋いで歩いてる。



それがこんなにも幸せなことだとは思ってもみなかった。



結局ひーくんはどこへ向かっているのか教えてくれなかったけど、どこへ行くかなんてことはもうこの際どうでもいい!



……だって、大好きなひーくんと手を繋げてることだけでこんなにも幸せなんだから。



そう。

別にこれ以上何かを望むわけじゃないの。


……なんだけど……。




………こ、こ、ど、こ???



ひーくんについていきたどり着いた先には、いかにもーな妖しい雰囲気を纏ったお店がポツポツ存在する裏通り。



以前にひーくんが女の子と出てきたラブホテルがある裏通りとはまた違う雰囲気の場所。



お店の感じ的にバーだったりクラブみたい。



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