モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
ひーくんがあたしと真面目に付き合ってるんだってことが、今日1日でとても伝わった。
ますますひーくんへの想いが大きくなった。
「ひーくん、ありがとう」
「はいはい」
「あっ!もしかして照れてる?」
「あ?お前あんま調子のんなよ?」
「ひゃっ……」
ひーくんが照れたように見え、顔を覗き込んだら案の定耳に息をフッと吹きかけられた。
くすぐったいような変な感じに襲われ、咄嗟に変な声を出してしまった。
本気で怒ったわけじゃないけど、お返しにと、怒ったように頬を膨らませてひーくんに「もおー!」とぶりっ子のように振る舞った。
すると、ひーくんはあたしの両頬を片手で挟んで左右に激しく振ってきた。