モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
カフェから歩いて2分ほどのところに1つのビルがあり、見る限り4階全部が塾らしい。
入り口のドアからは次々と人が出てきていて、もしかしたら本当に終わった時間なのかもしれない。
あ、でもひーくんが受けてる授業とは限らないのか……。
目を凝らしひーくんを逃しまいと探していると………
「桃ちゃん?えっ、桃ちゃんじゃん!」
入り口から出てきた見覚えのある人があたしを指差しながらそう声を上げた。
その人とは……英二くん。
そして、隣には愛しの人………ひーくんの姿。
「ひーくんっ」
その姿が視界に入った瞬間、気付けばあたしは走り出していて………
思いっきりひーくんに抱きついた。