モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
少し離れた場所にある銀の柵にひーくんは腰掛け、あたしは少し開いたひーくんの脚の間に入った。
英二くんはひーくんの隣でしゃがみ、タバコに火をつけた。
「何か言いたいことあんなら言ってみ?」
「……たくさん人がいるのに外で抱きついてごめんなさい」
「我慢できなかったの?ん?」
「そ、そういうわけじゃないよっ!」
「ふーん。まあ、可愛いかったから許してやる」
本当のことなんか言えるわけない。
言ったら絶対うざいって思われるもん……。
悠里って人に嫉妬した結果こんなことになっちゃったなんて……とてもじゃないけど、言えない。
「桃、こっち見て」
ひーくんがあたしの手を優しくひく。
こうして触れられるだけで………すぐに鼓動は速くなる。
心配になって、ヤキモチ妬いて、ドキドキして………こんなにも、あたしはひーくんのことが大好きなんだ。