モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
やばい。
この流れだと絶対アッチのピンクなムードになってしまう。
それだけは何としてでも阻止せねば………!!!
「そ、そういえば!さっき言ってたことで気になったことがあるんだけどっ」
「ん?」
「こっちに呼んで間に入ってきたやつ初めてって言ったよね?」
「言ったっけ?」
「それって、あたし以外にも部屋に女の子入れたことあるってことだよね?」
「んー、まあな」
自分で聞いといて、胸がチクッと痛んだ。
ひーくんに背中を向けているため表情が確認できない。
重いって思われたかな………。
いや、でも本当に気になったんだもん。
あたしと付き合う寸前までチャラッチャラだったんだから、そりゃあ何人もの女の子と関係があったことは知ってたし覚悟はしてたけど……。
少しだけ………否定してくれるかななんて浅はかな望みを持ったのがいけなかった。
いざ、本人の口から事実を知らされることって、こんなに辛いんだ。