モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「じゃあ悠里、桃ちゃんの隣に座ろーっと」




可愛さ溢れる言い方であたしの隣に勢い良く座ってきた悠里さん。



あたしの目の前に座る日菜子は眉間にシワが寄ってまるで珍しい生き物を見るような目で悠里さんをガン見してるから、なんとかアイコンタクトでそれをやめさせた。




「お前らいつの間に仲良くなってんの?」




ひーくんたちもこっちに来て、隣の4人席に座った。




「女の子はすぐ仲良くなれるんですー」

「桃ちゃん、最近バイトどう?」

「あっ、スルーしないでよ!」




悠里さんの言葉を無視して、あたしの真後ろに座ったひーくんはこっちに身を乗り出してついでにあたしの髪の毛を指でくるくるし出した。




「た、楽しいよっ。店長さんもみんないい人だし」


「ふーん。いつまでやんの?てか、そんなに金必要?」


「ある程度貯まったら辞めるけど、何かに使うかは秘密」



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