モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「悠里、俺が欲しいって言ってたの覚えてくれてたんだ?」
「もちろんっ」
「さすが悠里。俺のこと何でも分かってる」
………でもでも!
いくら怒ってるからって、あたしの目の前で悠里さんのこと褒めることなくない?!?!
ていうか、そもそも嘘ついてるのは悠里さんの方だし!
「悠里は前から特別だったからな。やっぱりただの同級生に戻るのはもったいねぇな」
え、え、嘘だよね……?
悠里さんのことを特別に思ってたの……?
「特別っ?そんな風に思っててくれたの?でも、桃ちゃんの前で言うなんて幾ら何でも可哀想だよー」
悠里さんは勝ち誇ったような顔であたしのことをジッと見てきた。
やだ。
負けたくない。
気持ちとは裏腹に体は正直で……涙がこぼれ落ちる。