モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「桃ちゃんが走ってきたから俺も避けきれず、そ、それで、体当たりして、こ、こういう形になっちゃっただけだからな⁈」
「いや、そうだろうなとは思ったけど、おまえが焦りすぎて逆に怪しいわ」
「へっ⁈な、なにがよ⁈」
すぐに体を離した2人。
桃は英二に何度も頭を下げ、「ほんとごめんなさい!」と謝り続けた。
英二はというと、わかりやすく顔を赤くし、俺に何度も謝り続けた。
別に事故なんだから怒ってねぇのに、なんでこんなに焦ってんだよこいつ。
「あ、あたし、ホームルームあるから戻ります!じゃ、じゃあ!」
桃はそう言うと、足早にその場を後にした。
桃もなんだか挙動不審で、なにかが引っかかる。
こいつら、ただぶつかったわけじゃねぇな?