モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
”誰だこいつ?”と言いたげな3人組。
一方で、怒る様子もなく、むしろ怖いくらいニコニコしているひーくん。
「この子連れてくなら俺もついてくるけどいい?」
話す声は明るく、一見楽しそうにも感じるが………これは、かなり怒ってるときのひーくんだ。
「は?いきなりなんなの?つーか、誰?」
それに気づかず火に油を注ぐ背の高い人。
「誰って、この子の初恋の相手。そんで、彼氏」
「………」
「なに勝手に人の女触っちゃってんの?」
「あー………」
さすがの背の高い人もヤバいと思ったのか、すぐにあたしの手首を離した。
なのに、ひーくんは相手の手首を離さず、自分の方へと近づけた。
「自分勝手に動く手なんかいらねぇよなぁ?な?」
すると、ひーくんはもう片方の手で相手の腕を掴み、折ろうとする仕草をした。