モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「1人1日1回は担当するって決めたから、さすがにあたしだけやらないってわけにはいかないんだよね………」
ひーくんのあからさまなヤキモチに、まんざらでもないあたし。
それでも、ここは彼女であるあたしが、なるべくこの場でひーくんの気持ちを落ち着かせなきゃいけない。
………そんなとき、ちょうど英二くんが教室の前を通るのを見た。
「英二くん!」
とっさに声をかけたあたしに、一瞬で嫌そうな顔をするひーくん。
あたしに気づいた英二くんはすぐに駆け寄ってきてくれた。
「あっれー?桃ちゃんなんて可愛い格好してんの!こんなの陽が黙ってないでしょ!」
お世辞でも可愛いと言われて嫌な気はせず、自然と顔がほころぶ。
そこに不機嫌100%男のひーくんがやってきた。
「当たり前だろバカ」
「うわっ、おまえいたのかよ」
突然出てきたひーくんに驚く英二くん。