モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「お世辞じゃないよ」



廊下の窓に寄りかかる英二くんは、急に真剣な表情になった。



「あ、ありがとう」



そう返すことしかできず………少し気まずい空気が流れた。



急に真剣な表情になるからびっくりしたぁ………。

告白されてるのかと勘違いするくらいの空気感にどうすればいいかわからなかった。



そんな空気を破ったのは、英二くんだった。




「あのさ、この前はほんとにごめんね」



この前という単語を聞いて、すぐにぶつかってしまった日を思い出した。



胸に手が当たってしまうというハプニングがあったけど、そもそもぶつかった原因はあたしにあるから、そこまで気にしてない。



そういえばあの日から英二くんに会うたびになんだか気まずそうにしていたように思う。

そのことを気にしていたからなのかな。


< 285 / 413 >

この作品をシェア

pagetop