モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
あたしの問いに答えれないのか答えたくないのか知らないけど、ひーくんは無言を突き通す。
なーんだ、そういうことね。
あたしだけが真実を知らずに、いけしゃあしゃあとひーくんにお説教してたってわけか。
英二くんも怒ってたけど、あれは絢さんのことが好きだから協力してあげたってことだったのね。
さっきまであたし1人でヒートアップしててバカみたい………。
「嘘が嫌いって言ってたのに平気で嘘つくんだね」
「だから桃のためだって」
「そんなのっ、ひーくんの勝手じゃん。むしろ血が繋がってないんだって知ってればあたしだっていろいろ注意できたよ」
こんな大事なこと嘘ついてほしくなかった。
ましてや家族のことで、あたしの知らない部分は多いはずだから真実をちゃんと知りたかった。
だって………ひーくんが話したくないと思ってる部分でも、あたしは彼女として受け入れて一緒に生きていく覚悟を持ってる。