モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「ねえ、絢さんとは……さ……その、からだの、関係?あったり………しない、よね?」
「ない。けどキスはある」
「え⁈キス⁈いつ⁈どこで⁈何回⁈」
「詳しく覚えてねぇけど向こうから一方的に」
認めたくなかったけど認めざるを得ない。
血繋がってなくても一応お兄ちゃんであるひーくんに一方的にキスするなんて………好き以外のなにものでもないと思う。
「とりあえず、犯人探しも手伝うからあんまり会えなくなるかも」
ひーくんにそう言われ、一気に不安が押し寄せてきた。
「しばらくは学校帰りに絢を迎え行ってそのまま帰ることにするから」
「う、うん……」
ひーくんは目も合わせず淡々と話し、あたしの反応さえもどうでもいい感じだった。