モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
翌日も天気は晴天で、気温も9月にしては高かった。
ひーくんはすれ違っても目も合わせようとしてくれず、せっかくのスーツ姿なのにあたしは素直に喜ぶことができなかった……。
そんなことでメソメソしてても時間は待ってくれず、担当の時間があっという間に訪れた。
接客し始めて10分足らず………まず驚いたのはお客さんとして絢さんが男友達と来たこと。
予想通りいかにもチャラそうーな見た目の2人組を引き連れている感じが絢さんにとてもぴったりだった。
「へぇー、可愛いねぇ?陽くんの彼女さんなんでしょ?」
眉毛にピアスをつけてる1人がそう聞いてきたので、ビビりながら静かに頷いた。
次に驚いたのは、男2人組がひーくんのことを知っているということ。