モテすぎる先輩の溺甘♡注意報



「そしたら案の定乗っかってくるし、英二まで嘘つくし、こんなのあたしの思い通りじゃーんって浮れてたら、陽が泊めること拒否してきたでしょう?」


「そりゃあすぐ襲ってくる女、家に泊めたくねぇよな」


「はぁ?一応可愛く上に乗ってるから」



眉ピ男じゃないもう1人の男の言葉に思わず「え?」と聞き返しそうだった。



想像してしまう嫌なシーン。

襲うって………つまり、そういうことでしょ?

ひーくんは昨日キスならされたことはあるけど、それ以上はなにもないって言ってた。



その言葉を信じることにしたあたしの決意は………今どのくらい自信を持っていいのだろうか。



一度嘘をつかれるとこうも影響してくるものなのね。

ひーくんは絢さんにたくさん嘘をつかれたと言ってたけど、こういう気持ちだったのかもしれない。



信じたいけど、信じたいのに、100%信じてあげられないこのもどかしい気持ち。



今ならあたしもわかる。

大好きで大好きでようやく付き合えたひーくんのことを疑う日が来るなんて考えたこともなかった。

………でも、今この瞬間、目の前にいる絢さんの言葉を真に受けてしまう自分もいるのが事実。


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