モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「桃ーっ‼︎あんたなんで後夜祭いなかったの⁈陽くん告白タイムで相手がいないからできなくて失格で優勝できなかったんだよ⁈どこでなにしてたのっ⁈!」
目を大きく見開いて今まで見たことないくらい興奮してるママを見て、思わず吹き出し笑いしてしまった。
いきなり爆笑し始めたあたしに、日菜子もママもビックリしてた。
「あーははっ、はははっ、ごめんごめん。ママがあまりにも興奮してるのがおかしくて笑っちゃった」
「興奮するに決まってるでしょ!娘と娘の彼氏が通ってる学校の先生っていう特権があるし、しかも優勝したら旅行券プレゼントだっていうから心の中ですごい応援してたんだよ⁈」
「じゃあ、ママも後夜祭見てたんだね。ひーくんかっこよかった?」
「先生たちの特等席から見てたわよー。授業受け持ってなかったから久しぶりに見たけど、やっぱりずば抜けてイケメンねー」
ママは2、3年の偶数クラスの音楽を担当してるため、あたしは1年生でもちろんのこと教わることはないが、ひーくんも3組で奇数クラスなので学校でまず会うことはないらしい。
ママの中のひーくんはよく遊んでいた頃の小さいままで止まってるだろうから、それはさぞかし今の仕上がりを見て驚いたに違いない。