モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
ママの興奮冷めやらぬまま、なんとかリビングへと移動し、ソファーに座ってママが出してくれた温かい紅茶を飲んで一息ついたあと、2人に保健室であったことを話した。
ママにひーくんとのことをここまで詳しく話すのは初めてでどんな反応をするのかわからなくて怖かったけど、真剣にあたしの話を聞いてくれる姿勢を見て、話してよかったと思えた。
人生の先輩でもあるママと恋愛経験豊富な日菜子にひーくんとこれからどう向き合っていけばいいのかを教えてもらおうとした……矢先のこと。
玄関のチャイムが鳴り響いて、その音に反応して体がビクッと震えた。
こんなときに誰……⁈!
モニターを見にいったママが、なぜか勢いよく振り返ってあたしに向かって口をパクパクしながらなにかを伝えようとしてきた。
「え?誰?どうしたの?」
「ちょ、ちょっと、ほら、ねえ……」
ママが急に挙動不審になるほどの来客っていったい誰よ?と思いながらモニターに近づいてみると……そこにはひーくんがいた。
驚きのあまり声が出ず、ママが挙動不審になったわけがわかった。