モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
考えてみればひーくんの誕生日は4月3日。
再会したときにはすでに18歳になっていて、車の免許も5月中にはとっていたらしい。
隣で運転する姿を見て、思わずキュンとした。
なにもしなくても顔がかっこいいから様になるのに、こうして慣れたように運転されたらますます好きになっちゃう……。
気づいたら日菜子の家に着いてて日菜子とはそこで別れた。
そのまま向かったのはひーくんの家。
久しぶりに来たからか、少し緊張した。
雪が降っていたこともあって居間にはおばあちゃんがいたので挨拶をすると手作りのプリンをくれた。
せっかくだからその場で食べさせてもらいすごく美味しくて、いつもの癖で「うまーっ!」と大きい声を出してしまった。
恥ずかしさのあまり口を手で押さえて、穴があるなら今すぐ入りたかった。
「すみません、大きい声で……」
「あら、どうして謝るの?こうして美味しいって言ってもらえるのがなにより嬉しいのよ。息子とか陽はなーんにも言ってくれないから作り甲斐がなくてねぇ」
「そうなんですか⁈こんなに美味しいのに」
「男ってそんなもんよ。陽の彼女さんがこうして来てくれてとても嬉しいわ」
こんな女の子らしくもないあたしをおばあちゃんは歓迎してくれた。