モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
ドキドキワクワクしながら向かった先は有名な温泉街。
ちょうどお昼ごろ到着した。
土曜日ということもあってか、家族連れやカップルなどでにぎわっている。
近くの駐車場に車を停め、ひーくんが事前に調べた美味しいと噂の海鮮丼屋さんにまずは行くことになった。
まさかお昼ご飯の場所からちゃんと考えてくれていたなんて思ってもいなかったから、そんな頼もしいひーくんに再び胸が高鳴った。
噂通り頼んだ海鮮丼は新鮮で美味しくて、2人とも大満足でお店を後にした。
そのあとも神社へ行ったり歩いてすぐの海を散歩したり食べ歩きをしたり……久しぶりにデートって感じの時間を過ごすことができた。
「今日が終わらなければいいのになぁー」
旅館へ行く時間となったため駐車場に向かって歩く最中、ポロっと心の声が漏れてしまった。
きっとあまりにもこれまでの時間が楽しいからだ。