モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
パニックになるあたしを見て、嬉しそうに笑うひーくん。
「さっきまでの優しいひーくんはもういないんだね……」
「今も優しいだろ十分」
「完全に恥ずかしがるあたし見て楽しんでるじゃん」
「でも触る前にちゃんと触っていい?って聞いてるじゃん」
うっ……確かに……。
今回は正論でぐうの音も出ない。
「で、いいの?」
「い、いいのって、触っていいのってこと?どこ?どこかによる‼︎」
「ココ」
ニヤッと不敵な笑みを浮かべたひーくんは、躊躇なくあたしの太ももをつまんだ。
くすぐったさから思わず「ヒャッ!」と色気ゼロの声が出るあたし。
そんなあたしを見てやっぱり楽しそうなひーくん。
そのとき、あぁ、この人には一生敵わないんだろうなぁ……と実感した。