モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
あたしも今を楽しもうと思い、その後はかっくんと他愛もない話でとても盛り上がった。
気づけば1時間経っていて、その間に連絡先も交換した。
……すると、
聞いたことのある声が聞こえてきた。
声が近づくとともに覚えのある香りにも気づいた。
………マジか。
このタイミングでそう来るか。
出来る限り顔を上げずにかっくんとの話を続ける。
声も小さくしてその人に気づかれないように気づかれないように……あたしの前を早く通り過ぎることだけを願っていた……。
なのに……。
「あれ?桃?こんなとこで何してんの?」
案の定その人……こと、ひーくんはあたしの目の前で立ち止まり、明るい声で話しかけてきた。