モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
さようなら宣言
初めての合コンから月日は流れ6月の半ばに入った。
梅雨入りし雨も多く、髪をせっかくセットしても湿気で学校に着く頃にはくせが出て台無し。
そんな季節なのに、今週の土曜日には体育祭がある。
3学年のクラスが縦で分けられて、色別で対抗するのが恒例になっているらしい。
1組だったら、3年1組と2年1組と1年1組が同じチームとなる仕組み。
全部で7クラスあるから7つのチームで戦うことになる。
あたしは3組で紫色。
チームそれぞれで3年生が考えたチームTシャツがあって、そのTシャツはチーム色で作られている。
「桃、あたしら絶対1位取ろうね!そんでコタローにご褒美貰うんだー!」
「コタローくん来るの?!」
「来るに決まってるでしょ!可愛い彼女が頑張る体育祭だよ?!応援しに行くって言われちゃったー、ふへへ」
葉月はあの合コン以来、コタローくんといい感じになって何回か遊んだ後、付き合うことになった。
隣のクラスのイケメンを狙ってるのかと思ってたけど、コタローくんもかっこいい部類に入るし、それに葉月が幸せそうだから応援してあげたくなった。