モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
ひーくんは今来たばかりなのか、ズボンは制服のままでローファーを履いている。
いつも一緒にいる人たちも含め、ちゃんとチームTシャツを着てるのを見ると、今までの怖い印象もなくなっていった。
これから着替えるのか、ひーくんたちは歩き始めて校舎へ向かっていった。
「ねえねえ!二人三脚もう並ばなきゃらしいよ!早く行くよ!」
「え、うそ!よっしゃ、行くぞ!」
二人三脚はプログラムで2番目で、意外にも早く行かなければならなかった。
ひーくんの背中を見つめた後、あたしは入場口へと走り出した。
もう既にたくさんの人が準備していて、チーム別に並んでいた。
二人一組で手ぬぐいが1枚用意されていて、それを各自その場で片足同士をくっ付け結ぶ。
葉月とあたしはアンカーのため、最後尾に並んだ。
最初の競技の2年生の玉入れが終わり、二人三脚に出る生徒たちは一斉に入場した。