モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「太陽はそれ以前に女の子に興味ないから素っ気なくしてたんだけど、ついにあの先輩が爆発したっつうか。まあ、武器として陽くんたちを使ってきたわけよ」
ひーくん?!
ああ……確かに奥に芝生の上に座って友達と談笑するひーくんの姿が見えた。
「つまり、ひーくんたちの力を借りてでも太陽くんと付き合おうとしてるってこと?」
「そういうこと。それで今は最後の泣き落とし。でもあの女ああいう手法で男にアタックするの有名らしいよ」
「毎回ああやってひーくんたちの手を借りるってこと?」
「あぁ。けど、ほら。なんか今回はこっちの味方してくれてるっぽいな」
「え?」
ひーくんが3人に近づいてきて、女の先輩の頭をガシッと掴むと無理矢理下げて太陽くんへ謝らせた。
隣にいたひーくんの友達は太陽くんの肩を軽く叩き、そのあと女の先輩の腕を掴むと引っ張ってこちらに向かって歩いてきた。