モテすぎる先輩の溺甘♡注意報


「桃、キレイになったね」

「え⁈」



キレイなんて言われたことないから、あからさまに照れてしまった。


頬が赤くなるのが分かる。

顔の温度が……どんどん上がる。



「こっち、おいで」



ひーくんの誘導に……自然と身体が動く。

近づくと甘い香りが強くなった。



好きで好きでしょうがなかったあの頃がつい最近のことのように感じる。



香りが……あたしを、惑わせた。



「……好き」



気がつけば勝手にそう口にしてた。

体温が上がる。



「それ、ほんと?」

「え?あ、うん。ほんと、っていうか、あの、」



突然の自分の行動に戸惑いを隠せなくて、気持ちの整理がつかない。

ていうか追いつかない。


あたしの口勝手になにやっちゃってんの⁈

< 9 / 413 >

この作品をシェア

pagetop