モテすぎる先輩の溺甘♡注意報
「え?友達?」
「てめ、それ言うなよっ。恥ずかしいだろっ」
「はあ?奥手なお前が率直に言わなくてどうすんだよ一生伝わんねぇぞ。つーか、こいつと友達になったって何ひとつメリットなんかねぇのに」
太陽くんはさっきより顔を真っ赤にして、元希に怒ってるようだった。
元希の言葉には癇(かん)に障るところがあるけど、そんなのは気にならないくらいあたしの思考回路はごちゃごちゃだった。
太陽くんが?
1年どころか学校中の女の子が虜になってるイケメンが?
女の子は選びたい放題の人が?
あたしと友達になりたいって?
「もっと率直に言えば、好きになっちゃったから付き合って欲しいんだけど、でもいきなり告白するのは厳しいから、まずは友達として仲良くなりたい、らしい」
当の本人より元希がお節介でとても詳しく話してくれた。